大貫伸樹の書物楽会

2006-10-10青木茂さんHK解りまし

10月4日に青木茂『書痴、戦時下の美術書を読む』を紹介したときに、宿題となっていた「HK」のサインについて、この連休中にやっと解りました。

「オレの出番1」とばかりに勇んで飛び出したが解読できなかったサインを、

「近代挿絵家のサイン解読第一人者」を自称するものとしてのメンツにかけて

探しまくりました。結果は灯台下暗しで、架蔵書の中から見つける事が出来た。

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挿絵家の名前は本間国雄。

本間には『東京の印象 東京スケッチ集』(南北社、大正3年)の著書があり、「文章世界」「ホトトギス」などに挿絵や装画を提供している。

装丁では 水谷竹紫『熱灰』(南北社、大正2年)、

加藤介春『獄中哀歌』(南北社、大正3年)

などがあり、装丁家、挿絵家としてかなり活躍していた事がわかる。

また、大正初年のフュウザン会に参加して洋画史にも名をのこしており、東京日日新聞の美術記者でもあった(網淵謙錠『血と血糊のあいだ』所収の「幽霊画家を追跡せよ」に委しい)ようである。

今回掲載した本間の挿絵は「ホトトギス」に掲載された挿絵をまとめた高浜清『沙志絵』(光華堂、明治44年7月三版)から転載したもの。

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