大貫伸樹の書物楽会

2005-11-15大貫伸樹の最新装丁『現代俳句大事典』

shinju-oonuki2005-11-15

構想10年、ここに完成!

 

以前にもこのブログで、装丁制作段階での話をしたことがあるが、『現代俳句大事典』(三省堂2005年11月)が、やっと書店に並ぶことが出来るようになった。

  

夢追い人・飛鳥勝幸

 

この事典は、三省堂編集長飛鳥勝幸氏が10年以上も前から温めていた企画で、その間、他社から三省堂転職するなど様々なことがあった。

2000年に発行された飛鳥さんの夢を引き寄せる第一冊目『現代短歌大事典』は、国語教科書編集長をやりながらも、辞書企画を提出しそれを通して、寝る間を惜しんでの編集制作だった。私も、何度もその頃飛鳥さんと夜明かしをした覚えがある。

 

2005年11月に発行された第二冊目『現代俳句大事典』の編集にとりかかったのは、4年前だ。その間に教科書編集長から、出版企画センターに移り、編集企画に専念できる環境の所へ配属されたと喜んでいたが、それもつかの間で、営業企画部長も兼任という新たなミッションが伝えられ、大変な激務をこなしながらの刊行だったようだ。

 

この企画のすごいところは、何と言っても3大協会といわれるそれぞれ考え方の違う協会を結集させての編集を実行したことにある。かつて実現したことのない快挙であろう。俳句雑誌など発行しており、俳句に強いと言われる出版社は他にもあるが、むしろそんな俳句界とのつながりが薄い三省堂だったから、三大協会がまとまって1冊の辞書を作ることが出来たのかもしれない。用語の解説も丁寧で愛好者ばかりでなく楽しめそうだ。

 

飛鳥氏の夢は更に次の一冊に向かっている。企画を公表できないのが残念だが、もう1冊を加えて、飛鳥さんの編集者としての記念碑とも言うべき三大辞書セットを作りあげたいという。そんな壮大な夢に影ながら協力できたことを嬉しく思っている。

『現代俳句大事典』は私にとっても自信の装丁

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